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今そこにある脅威!CISAが警告する悪用された脆弱性とは?

CISAってなんだろう?

最近、ニュースなどで「CISA」という言葉を目にすることが増えてきました。CISAとは、アメリカ合衆国サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(Cybersecurity and Infrastructure Security Agency の略称です。アメリカの政府機関の一つで、サイバー攻撃から国の重要なインフラを守る役割を担っています。

CISAは、日々世界中で発生しているサイバー攻撃の情報を収集・分析し、注意喚起や対策方法などを公開しています。その中でも特に重要なのが、「Known Exploited Vulnerabilities Catalog(悪用が確認された脆弱性カタログ)」 です。

なぜ「悪用された脆弱性」が危険なのか?

ソフトウェアには、時として「脆弱性」と呼ばれるセキュリティ上の欠陥が見つかることがあります。この脆弱性を放置しておくと、悪意のある攻撃者(ハッカー)に侵入されたり、情報を盗まれたり、システムを破壊されたりする危険性があります。

特に、「悪用された脆弱性」は、すでに攻撃者がその脆弱性を利用して攻撃を行っている ことを意味します。つまり、「今そこにある危機」なのです。CISAのカタログに掲載される脆弱性は、まさにこの「悪用された脆弱性」であり、最優先で対応すべきものなのです。

今回追加された脆弱性:CVE-2025-24989

今回、CISAのカタログに追加された脆弱性は、「CVE-2025-24989」というものです。これは、Microsoft Power Pagesのアクセス制御に問題がある脆弱性です。

Microsoft Power Pagesは、企業などがウェブサイトを簡単に作成・管理できるサービスです。この脆弱性を悪用されると、本来アクセス権限のない人が、ウェブサイト内の情報にアクセスできてしまう可能性があります。例えば、顧客情報や社外秘の情報などが漏洩してしまう危険性があるということです。

想像してみてください。もし、あなたが利用しているオンラインショップの顧客情報が、この脆弱性によって漏洩してしまったら…。クレジットカード情報や住所、氏名などが悪用される可能性も否定できません。

私たちにできること

CISAのカタログは、主にアメリカの政府機関を対象としていますが、私たち一般の企業や個人にとっても非常に重要な情報源です。

もし、あなたがMicrosoft Power Pagesを利用している、あるいは、あなたの所属する組織が利用しているのであれば、早急に最新の情報にアップデートする ことを強く推奨します。

また、今回の脆弱性に限らず、普段から利用しているソフトウェアやサービスに脆弱性がないか、定期的に確認する習慣をつけましょう。多くのソフトウェア会社やサービス提供者は、脆弱性情報を公開しています。これらの情報をチェックし、必要に応じてアップデートを行うことが、サイバー攻撃から身を守るための第一歩となります。

さらに、パスワードの使い回しをしない不審なメールやリンクを開かないセキュリティソフトを導入する といった基本的な対策も重要です。

サイバー攻撃は、他人事ではありません。私たち一人ひとりが意識を高め、対策を講じることが、安全なインターネット環境を守るために不可欠です。

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